【HAPPYCAMPUS】時事予想問題 30

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    HAPPYCAMPUS予想時事問題
    ※本レポートの目的は、学習情報共有として提供しております。最近の国際及び日本の重大になっているニュース記事を中心にまとめておきました。是非、ご活用ください。
    【経済】 非正社員の助成金、窓口一本化へ 企業の利用促す狙い
    朝日新聞 2012年9月4日
     
    厚生労働省は、パートや派遣などの非正社員を雇っている企業への助成金を一本化する方針を固めた。これまで受付窓口がばらばらだったが、ハローワークがすべてを受け持つように改めて利用を促す。増え続ける非正社員の待遇や能力を向上させて、安定した雇用に変えていく狙いだ。
     現在、非正社員を雇用している企業への助成金には、(1)均衡待遇・正社員化推進奨励金(2)キャリア形成促進助成金(3)派遣労働者雇用安定化特別奨励金――がある。
     ただ、窓口は各労働局だったりハローワークだったりと分散。企業には「使い勝手が悪い」との不満が根強く、政策効果も薄いという批判があった。
     検討しているのは(1)と、(2)の非正社員への助成金部分を基本に、2015年度末までの時限措置である(3)を恒久化して統合する案だ。「有期・短時間・派遣労働者等キャリアアップ助成金(仮称)」という名称にする。
     あわせて、教育訓練、処遇改善、正社員化などの非正社員のキャリアアップの流れをガイドラインにまとめ、これにそって計画をたてて実行した企業を助成する仕組みにする。
     窓口は企業と日常的につきあいのあるハローワークにする。労働政策審議会の審議をへて、来年4月にも始める。
     非正社員は現在約1800万人と労働者全体の4割近くを占めるが、賃金が低く雇用は不安定。厚労省は3月にまとめた「望ましい働き方ビジョン」で「助成措置・支援策を充実していくべきだ」としていた。
    【環境】 北極の海氷、史上最小に 米学会「原因は人類」
    日本経済新聞 2012年9月6日
    北極の海氷面積が、2007年に記録した最小値よりもさらに縮小し、史上最小となったと、米雪氷データセンター(NSIDC)が米航空宇宙局(NASA)と共同で発表した。8月26日現在、北極海の海氷面積は410万平方キロメートルだった。これは非常に不穏なニュースだ。というのも、例年、北極海の氷が最も少なかったのは9月の下旬なのだ。つまり、例年通りに推移すれば、海氷面積の縮小はもっと進んでしまうのだ。実際、2007年の最小記録は9月18日に記録された。
    「これは単なる数学であり、記録は時にには塗り替えられるものだ。しかし、ここ数年の現象や衛星からの記録から大きな流れを考えてみると、この記録は北極海の海氷の環境が根本的に変化していることを示唆している」。NSIDCの科学者、ウォルト・マイアー氏はマスコミへの発表文の中でこう述べている。
    「従来は、数年間は解けない氷がふっ極圏の大部分覆っていた」とマイアー氏は続ける。「ところが現在は、1年サイクルで溶けてしまう氷が多くなり、光波にで夏になると氷が完全に溶けてしまう傾向がある」と指摘した。
     これに関連したニュースとしては、米気象学会が5年ごとに発表している気候変動に関する公式声明を8月20日に採択し公表した。同学会は、気候学を研究する他の機関に比べ、気候変動の要因が人類の活動であるとの結論付けにやや慎重なことで知られてきた。たとえば、2007年の声明で同学会は、人類は気候変動の「顕著な」要因の1つであると判断するのに「十分な」証拠が得られた記すにとどまった。
     こしたあいまいな言い回しが、今回の公式声明からは消えた。同学会は「地球の低層大気や海洋、地表は温暖化しており、海面は上昇している。積雪や山岳地帯の氷河、北極の氷は減少しているという、はっきりした証拠がある。1950年代以降の温暖化の最大の要因は人類の活動である。これは膨大で説得力のある研究の結果による科学的な結論である」と断定している。
     ちなみに、米海洋大気局(NOAA)が運営する環境衛星データ情報サービス(NESDIS)によると、2012年7月は北米では歴史上最も暑い7月だった。全世界でも3番目に暑い7月だったという。
    ◆ 用語解説
    ▪ 非正規社員とは?
    非正規社員、すなわち非正規雇用とは、いわゆる「正規雇用」以外の雇用。狭義には、正規雇用、中間的な雇用、非正規雇用の3つに区分けした際の用語として使われることもある。
    内容面から定義しようとすれば、一般的に、いわゆる「正社員」と呼ばれる従業員の雇用と比較したときに総合的に見て、①給与が少ない(例:単位時間当たりの給与が低い、退職金がない、ボーナスがない)、②雇用が不安定(例:有期雇用)、③キャリア形成の仕組みがあまり整備されていない人事系統である(例:幹部までの昇進・昇級の人事系統に乗っていない、能力開発の機会に乏しい、就労を重ねても知識・技能・技術の蓄積されるような業務でない)、といった要素が色濃い雇用形態を総称する用語。
    法的な雇用形態の分類から定義すれば、 有期契約労働者、派遣労働者、パートタイム労働者のいずれか1つ以上に該当するような労働者の雇用を指すことが一般的。日本で、いわゆるパート(パートタイマー)、アルバイト、契約社員、派遣社員と呼ばれるような職員の雇用が非正規雇用になる。
    ▪ 気候変動とは?
      気候変動(climatic variation)という言葉は地球の気候の変化について使われる言葉である。最も一般的な感覚では、気温のほかに降水量や雲なども含むすべての要素の、すべての時間スケールでの気候変化について使われる。
    気候が変動する原因には、自然の要素と人為的な原因がある。しかしながら近年の用法、特に環境問題の文脈では、現在の地球表面の平均的な温度上昇という地球温暖化についての研究に特定される。
    気候変動についての研究や提言の国際的な努力は、国連のUNFCCC(気候変動枠組条約)で調整されている。UNFCCCではclimate changeという用語を人為的な変動、非人為的な変化をclimate variabilityと使い分けている。人為的な気候変動とは、人類の影響の可能性を示す言葉として用いられる。
    IPCCにおいては同じclimate changeという用語が人為的・非人為的両方の変化をまとめて表記するのに用いられ、日本語訳において(「気候変動」を内包する言葉として)気候変化と表記されることがある。

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