1.学習指導要領でいう「生きる力」とは
中央教育審議会は、1996年7月の第一次答申で、〔生きる力〕とは、?「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力」、「自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性」、「たくましく生きるための健康や体力」であると述べている。
この〔生きる力〕の育成は、1998年に改訂された新学習指導要領で「基本的なねらい」として位置付けられ、これ以降も審議会は、〔生きる力〕の意味を一貫して上記のように述べている。
2.今なぜ「生きる力」を育むことを目標とするのか
1で参考にした97年の答申によると、中央教育審議会は、教育には、『時代を超えて変わらない価値のあるもの(不易)』と、『時代の変化とともに変えていく必要があるもの(流行)』があり、「これからの時代を拓いていく人材の育成のため」、また、「子どもたちが、それぞれ将来、自己実現を図りながら、変化の厳しいこれからの社会を生きていくために必要な資質や能力を身につけていく」ためには、教育における「不易」と「流行」を見極めて教育を進めていくことが必要だと説いている。
「生きる力」について
1.学習指導要領でいう「生きる力」とは
中央教育審議会は、1996年7月の第一次答申で、〔生きる力〕とは、①「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力」、②「自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性」、③「たくましく生きるための健康や体力」であると述べている。
この〔生きる力〕の育成は、1998年に改訂された新学習指導要領で「基本的なねらい」として位置付けられ、これ以降も審議会は、〔生きる力〕の意味を一貫して上記のように述べている。
2.今なぜ「生きる力」を育むことを目標とするのか
1で参考にした97年の答申によると、中央教育審議会は、教育には、『時代を超えて変わらない価値のあるもの(不易)』と、『時代の変化とともに変えていく必要があるもの(流行)』があり、「これからの時代を拓いていく人材の育成のため」、また、「子どもたちが、それぞれ将来、自己実現を図りながら、変化の厳しいこれからの社会を生きていくために必要な資質や能力を身につけていく」ためには、教育における「...