戦後のいわゆる「新教育」は、学校図書館を、カリキュラムの中心機関として活用することを期待していたが、高度経済成長期に入って教育内容が知識つめ込み型へと転換するともに、自立性・創造性を基盤とする学校図書館への期待は薄れていった。しかし「ゆとり教育」が提唱されるとともに、自立性や創造性を豊かにする学びの場として、学校図書館は再び期待を寄せられるようになった。さて、私の考える学校図書館の理想像は、大きく分けて3つある。これらは今日の教育の課題である「生きる力」の育成とも深く関連している。
私の考える学校図書館の理想像
戦後のいわゆる「新教育」は、学校図書館を、カリキュラムの中心機関として活用することを期待していたが、高度経済成長期に入って教育内容が知識つめ込み型へと転換するともに、自立性・創造性を基盤とする学校図書館への期待は薄れていった。しかし「ゆとり教育」が提唱されるとともに、自立性や創造性を豊かにする学びの場として、学校図書館は再び期待を寄せられるようになった。さて、私の考える学校図書館の理想像は、大きく分けて3つある。これらは今日の教育の課題である「生きる力」の育成とも深く関連している。
1つめは、各カリキュラムについてより豊かな学びができる場である。授業から学んだ...