自他の意識

閲覧数988
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    「 自 他 の 意 識 」
    課 題 1 ) 「 共 有 地 の 悲 劇 」 が な ぜ 起 こ る の か
    1000 字 以 内 で 論 じ な さ い 。
    「 共 有 地 の 悲 劇 」 と は 、 あ る 合 理 的 な 私 的
    欲 望 が 集 積 す る こ と に よ っ て 、 結 果 的 に 不 合
    理 が 生 じ て し ま う こ と で あ る 。 共 有 の 資 源 を
    消 費 す る こ と で 生 じ る 利 益 は 個 人 に 専 有 さ れ
    る が 、 そ れ に よ っ て 生 じ る 共 有 資 源 の 減 少 と
    い う 被 害 は 全 て の 成 員 に 分 有 さ れ て し ま う こ
    と が 「 悲 劇 」 と い わ れ る 所 以 で あ る 。
    私 た ち が 日 常 生 活 で 体 験 し 、 遭 遇 す る 「 共
    有 地 の 悲 劇 」 は 驚 く ほ ど た く さ ん あ る 。 共 有
    地 を 運 河 や 海 に な ぞ ら え て 考 え て み る 。 例 え
    ば 、 運 河 や 海 の 近 く に 外 国 向 け の 財 を 生 産 す
    る 工 場 を 作 る と す る 。 そ の 場 合 、 生 産 に 要 す
    る 材 料 の 運 搬 や 生 産 し た 財 の 運 搬 コ ス ト は 低
    く 抑 え る こ と が で き る 。 ま た 、 工 場 か ら 排 出
    さ れ る 有 害 物 質 の 規 制 を 行 う 権 力 が 存 在 し な
    か っ た と 想 定 す る 。 さ ら に 、 生 産 数 を 拡 大 さ
    せ れ ば 、 財 1 つ あ た り に か か る コ ス ト が 低 く
    な る 。 つ ま り 「 規 模 の 経 済 」 が 成 立 す る と 仮
    定 す る 。
    合 理 的 な 工 場 経 営 者 な ら ば 、 以 上 の よ う な
    想 定 の 下 で 、 財 の 生 産 量 を 拡 大 さ せ 、 規 模 の
    経 済 を 実 現 さ せ て よ り 多 く の 利 益 を 得 よ う と
    す る 。 し か し 、 そ れ に 比 例 し て 有 害 物 質 の 排
    出 量 も 増 大 す る 。 し か し 、 こ の 行 為 に よ っ て
    被 害 を 受 け る の は 、 周 辺 住 民 や 周 辺 の 自 然 環
    境 で あ り 、 工 場 で は な い の で 、 工 場 側 の 立 場
    の 人 々 は こ の 状 況 を 放 置 す る だ ろ う 。 こ の 状
    態 で の 操 業 を 続 け れ ば 、 他 社 の 参 入 も 免 れ ず 、
    汚 染 は 進 ん で い く 。 や が て こ の 運 河 や 海 は 、
    ど ん な 動 植 物 に と っ て も 機 能 し 得 な い 最 悪 の
    状 況 と な る 。 工 場 は ま た 別 の 海 や 運 河 へ 移 動
    し 、 汚 染 に 対 し て の 有 責 な ど は 決 し て 果 た し
    は し な い の だ 。
    つ ま り 、 「 共 有 地 の 悲 劇 」 を 防 ぐ た め に は 、
    何 ら か の 規 制 の 存 在 が 必 要 な の だ 。 仮 説 で は 、
    規 制 を 行 う 権 力 が 存 在 し な か っ た が 、 民 主 的
    な 政 治 制 度 が 確 立 さ れ て い る 現 在 で は 、 権 力

    タグ

    代表キーワード

    自他の意識

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「 自 他 の 意 識 」
    課題1)「共有地の悲劇」がなぜ起こるのか
    1000 字 以 内 で 論 じ な さ い 。
    「共有地の悲劇」とは、ある合理的な私的
    欲望が集積することによって、結果的に不合
    理が生じてしまうことである。共有の資源を
    消費することで生じる利益は個人に専有され
    るが、それによって生じる共有資源の減少と
    いう被害は全ての成員に分有されてしまうこ
    とが「悲劇」といわれる所以である。
    私たちが日常生活で体験し、遭遇する「共
    有地の悲劇」は驚くほどたくさんある。共有
    地を運河や海になぞらえて考えてみる。例え
    ば、運河や海の近くに外国向けの財を生産す
    る工場を作るとする。その場合、生産に要す
    る材料の運搬や生産した財の運搬コストは低
    く抑えることができる。また、工場から排出
    される有害物質の規制を行う権力が存在しな
    かったと想定する。さらに、生産数を拡大さ
    せれば、財1つあたりにかかるコストが低く
    なる。つまり「規模の経済」が成立すると仮
    定 す る 。
    合理的な工場経営者ならば、以上のような
    想定の下で、財の生産量を拡大させ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。