ロックの政治思想
自然法と所有権
ジョン・ロック・・・近代政治原理の生みの親として知られている。自然学者であり、またイギリス経験論の定式者として政治理論に限らず多くの領域において17世紀から18世紀への橋渡しをした重要な思想家であった。
・自然法と所有権
ロックの政治論の出発点は、ホッブズと異なり、自然権ではなく自然法である。
自然法・・・万物の創造者たる神が人間の従うべき規則として人間に示したものであり、人間は無条件にそれに義務づけられている。
ロックは他方で経験主義の哲学者としてあらゆる生得観念を否定し、自然法は人間の側での能動的な認識行為によって初めて獲得されるものと考えた。
ロックはホッブズと同様、政治社会以前の自然状態を設定する。
ロックのいう自然状態とは各人が自然法の範囲内で、他人に依存することなく、自らの肉体や所有物を自ら適当と考える仕方で処理し、行動する自由な状態である。
→他人に依存しないといわれていることからも知られるように、各人は自由であるのみならず平等であり、自然状態にあってはいかなる支配服従関係も存在しない。
ここで自然法は、各人が互いに生命、自由、財産を侵害しないことを命じており、したがって、人々が自然法に従う限り、人々は自らの生命を維持しながら互いに平和裡に生活することが可能となる。
ロックの政治思想
自然法と所有権
ジョン・ロック・・・近代政治原理の生みの親として知られている。自然学者であり、またイギリス経験論の定式者として政治理論に限らず多くの領域において17世紀から18世紀への橋渡しをした重要な思想家であった。
自然法と所有権
ロックの政治論の出発点は、ホッブズと異なり、自然権ではなく自然法である。
自然法・・・万物の創造者たる神が人間の従うべき規則として人間に示したものであり、人間は無条件にそれに義務づけられている。
ロックは他方で経験主義の哲学者としてあらゆる生得観念を否定し、自然法は人間
の側での能動的な認識行為によって初めて獲得されるものと考えた。
ロックはホッブズと同様、政治社会以前の自然状態を設定する。
ロックのいう自然状態とは各人が自然法の範囲内で、他人に依存することなく、自らの肉体や所有物を自ら適当と考える仕方で処理し、行動する自由な状態である。
→他人に依存しないといわれていることからも知られるように、各人は自由で...
内容としては大変助かりました。