大川邸は震災後の大正14年に、岡田健一郎建築事務所の主任技師・三井道男によって設計され、田園調布に建てられた郊外住宅で、平屋の建物で一見質素にみえるが、中に入ると暮らしやすそうな住居である。外観は、寄棟式・浅瓦葺きの和風屋根と、ドイツ下見張りの洋風壁でできており、テラスには大きな円弧状の開口があるバーゴラが設けられ、その木格子は建物上部の回転ガラス窓と意匠的に連動している。内部は居間中心とし寝室、食堂、書斎が設けられた平面形式のプランで、「居間中心型」といわれる。各部屋は二面採光の配置で明るい空間で、家族のための空間を重視した、大正期の生活改善の理想である「椅子型」を表したような住宅である。
これらは「家族の団欒」をテーマとしているからである。
製図課題
江戸東京たてもの園
住居学科 1年次 20504022
岡野 史子
田園調布の家(大川邸)
の団欒や主婦の家事 設計者: 三井 道男
建築年:1925年 (復元年:1995年)
旧所在地:大田区田園調布4丁目
構造:木造1階建
概要:大川邸は震災後の大正14年に、岡田健一郎建築事務所の主任技師・三井道男によって設計され、田園調布に建てられた郊外住宅で、平屋の建物で一見質素にみえるが、中に入ると暮らしやすそうな住居である。外観は、寄棟式・浅瓦葺きの和風屋根と、ドイツ下見張りの洋風壁でできており、テラスには大きな円弧状の開...