濁度,透視度,色度,BODの測定法,並びにそれぞれの指標の意味について学ぶ.
〈課題2〉
今回測定した試料では,透視度が30cm以上となったものが多く,正確に測定できたものが8種中2種しかなかった.この2種からだけでは相関を調べることはできない.しかし,透視度30cm以上のものは全て濁度が1度以下で,透視度が3cm位のものは濁度が120度以上だったので,高濁の試料を調べていけば透視度が正確に得られ,相関が得られると予測できる.
色度については,環境水では,透視度の低い中庭水で色度が大きかったので,より多くの試料を調べれば相関が得られると思う.飲料水に関しては水と違って特有の色をしているので濁りの参考にはならなかった.
以上から,透視度は高濁の試料に有効であるといえる.大まかに濁っているかどうかを調べるには簡易測定法として便利だが,細かい違いは分からないという欠点がある.
濁りの指標・BOD
目的
濁度,透視度,色度,BODの測定法,並びにそれぞれの指標の意味について学ぶ.
2.方法
2.1〈試料〉環境水:下水処理水,中庭水,神田川水,水道水
飲料水:日本酒,スポーツ飲料,緑茶,しょう油
人工水:グルコース溶液(1000mg/L),アンモニア入りグルコース溶液(グルコース溶液にNを400mg/L含んだもの)
2.2〈器具〉
・BOD 20℃恒温槽,フラン瓶,希釈水,サイホン,ポリメスシリンダー(2L),DO計等
2.3〈方法〉
濁りの指標
環境水・飲料水を対象に,濁度計を用いて濁度を測定した.
同様の試料を対象に,透視度計を用いて透視度を測定した.
同様に,色度用比色管と透視比濁用暗箱を用いて色度を測定した.
BOD
①環境水・飲料水・人工水を対象に,2Lの共栓メスシリンダーに適量の試料をとり,希釈水を適量加え,希釈試料を作った.
②希釈試料をサイホンでフラン瓶2つに移し入れ,少しあふれさせてから泡が入らないように栓をした.
③それらの瓶の一方は15分間放置後,DO計で...