ヒトを対象として,精神的ストレスにより発汗が起こる仕組みを理解する.また,筋電図を記録し,筋収縮と活動電位を観察する.
手掌の観察では,汗腺から汗が分泌される様子がよく分かった.また,指先を見ると,指紋の腹の部分に汗腺が並んでいた.汗の出方には,常に汗を分泌するヒトもいればほとんど分泌しないヒトもいるなど,個人差が大きかった.安静時にはほとんど汗を分泌しないヒトでも,驚かすなどの刺激を加えると発汗することが多かった.
今回で全実験は終了だが,どの回の実験も生体に関する実験だったので,興味深かった.何もしなければ神経性の変化により何が起きているか分からないけれど,実際に様々な形で出力することで変化が確認でき,理解が深まったと思う.
精神性発汗・筋電図(ヒト)
実習年月日 2002.7.25 13:20~16:30 (気温 26.5℃)
1.目的
ヒトを対象として,精神的ストレスにより発汗が起こる仕組みを理解する.また,筋電図を記録し,筋収縮と活動電位を観察する.
2.方法
2.1〈対象〉精神性発汗:ヒト(女,21才)
筋電図:ヒト(女,20才;女,20才)
2.2〈手順〉 精神性発汗 ①顕微鏡(175倍)のレンズ部を手掌に当て,汗腺から発汗する様子を観察した.
②手掌に1対の電極を装着して皮膚電位反応(汗腺活動)を記録し,精神的ストレス(早口言葉)を加えた場合の変化を観察した.早口言葉は1回目と2回目で異なるものを行った.1回目は1回のみ,2回目は5回くり返した.
筋電図 ①上腕二頭筋の走行に沿って1対の電極を装着し,等張性運動や等尺性運動を行った際の筋電図を観察した.
*等張性収縮…筋の一端を固定して刺激すると筋は短縮し,張力を発生する.このとき張力は収縮...