2010年度の課題です。
小学校家庭科における消費者教育の内容と指導方法について論述しなさい。また、具体的な指導事例を挙げ、自己の指導意図を述べなさい。
小学校の家庭科における消費者教育は、日常身の回りにある物の有効な活用の仕方、金銭の適切な使い方を子どもたちに理解させることが目的である。買い物をする時は物の品質や価格などを調べて選択をすることが必要であり、適切に物を購入することができるよう指導していきたい。健全な金銭感覚を育むことは、今ある物を大切に扱うこと、不用品の活用法、リサイクルやごみの出し方といった環境問題に配慮する意識にも繋がっていくだろう。
では、これらの指導方法としてはどのようなものが有効だろうか。教科書の記述をなぞった講義や板書だけでは実感が湧かず、知識として覚えたとしても実践に繋げることは難しい。なるべく具体的な体験を通して、児童たちに社会の仕組みを身につけさせたいものである。
物を購入する時の選択基準としては、価格やデザイン、用途、耐久性などが挙げられるが、品質の見分け方の1つに品質表示やマークがある。日本工業規格や日本農林規格に合格した商品であることを示すJISマークやJASマークは、私たちが特によく目にするマークである。その他にも、国の定めた安全基準を満たしている物につけられるSマークのような強制マーク、デ...