スウェーデンは日本と同じ福祉国家でありながら、まったく違う福祉理念を持ち、知的障害者に対しての考え方も違う。高齢者や障害者も、同じ社会の一員として考え、どのような障害を持つ人であっても特別視されることなく、一般の社会生活に参加できるような地域、社会を形成すること。これがスウェーデンの考え方なのだ。
なぜ日本ではスウェーデンのような考え方ができないのだろうか。
福祉ということは、生活に根ざしたものである。自分が生きるということはどういう事か、そこから出発しているのだろう。自分の生活にとって、一番大事なことは何かというところで、日本とスウェーデンでは、考え方がだいぶ違うと思う。考え方の基本が違えば、色々な意味で捉え方も違ってくるだろう。日本の人々は、生活において一番大事なことは何かというと、ほとんどの人が「衣・食・住」でこれさえ充実していれば、生活は充実していると考える。スウェーデンの人々は、生活をするうえで一番大事なことは、「住む・働く・余暇」とこの、三つだそうだ。 つまり、人間というのは、「住む」ところがあって、「働く」これは、自分の生き甲斐をするということ、仕事をするということでなく、出来ること、やりたいことを行なうこと。 そして、その時間が終わってからの時間「余暇」。日本では「余暇」というと、すぐにリクリエーションのことになってしまうのだが、スウェーデンでいう「余暇」というのは、極端に言うと家にいて何もしないでボーッとしていることや、テレビをボーッと見ていることも余暇活動になる。 そして、「余暇」の過ごし方とは、自分の生活を自分自身で、どうやって豊かにしていくかの基準になるものなので、保障されているわけなのだ。
スウェーデンでの援助サービス(知的障害者との接し方)について
スウェーデンは日本と同じ福祉国家でありながら、まったく違う福祉理念を持ち、知的障害者に対しての考え方も違う。高齢者や障害者も、同じ社会の一員として考え、どのような障害を持つ人であっても特別視されることなく、一般の社会生活に参加できるような地域、社会を形成すること。これがスウェーデンの考え方なのだ。
なぜ日本ではスウェーデンのような考え方ができないのだろうか。
福祉ということは、生活に根ざしたものである。自分が生きるということはどういう事か、そこから出発しているのだろう。自分の生活にとって、一番大事なことは何かというところで、日本とスウェーデンでは、考え方がだいぶ違うと思う。考え方の基本が違えば、色々な意味で捉え方も違ってくるだろう。日本の人々は、生活において一番大事なことは何かというと、ほとんどの人が「衣・食・住」でこれさえ充実していれば、生活は充実していると考える。スウェーデンの人々は、生活をするうえで一番大事なことは、「住む・働く・余暇」とこの、三つだそうだ。 つまり、人間というのは、「住む」ところがあって、「働く」これ...