環境経済学の手法を用いて観光問題の解決の可能性

閲覧数2,331
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    環境経済学の手法を用いて観光問題の解決の可能性
    尾瀬の過剰利用の三つの解決策の経済分析と比較
     前章で論じてきたように、尾瀬には過剰問題があり、それを経済学の手法を用いて解決するには、三つの解決策を考案した。以下において、三つの案をそれぞれ、グラフを使って経済分析を行う。
    入山料に関する経済分析
    図2-  入山料
      図1は入山料に関する経済分析を行うため、作成したものである。理論上は一人の人間でも一日に複数の入山は可能なので、一日延べ利用者数、つまり、行動の主体を特定せず、利用される回数をカウントしたものを横軸に、尾瀬に入山する際にかかる入山料の価格を縦軸に取った。直線AR1は入山することによって得られる限界効用曲線、または入山者の限界支払い意思額WTP曲線を表している
     そのやり方は、まず生物学の観点から、尾瀬の適正利用(一日許容入山者)の数を定める(それについて、案2、案3も同様)。図ではRが適正利用とする。そして、許容人数になるように価格Pを設定し、入山に当たって入山料を徴収する。図ではPとする。
    入山料を取らない場合、人々は自己の満足を最大化しようと、合理な消費者行動を行い、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。