研究の意義・目的
原子力発電に関する学生の意識調査を行った。学生の原子力発電に関する考えは、その根拠となる理由が曖昧なもので、また原子力に関する知識も曖昧であると考えられる。よって、原子力発電をイメージで捉えている可能性が高いであろう。そこで、原子力に関する文章を提示することで、その文章に書かれている内容を受容した考えを持つ傾向にあるのではないかと考えられる。今回は、原子力発電に関する肯定的文章、否定的文章の2通りを用意し、また学生の考えが曖昧であるということを確認するために条件文を提示しない統制群を作ることにした。
更に、原子力発電を考えていく上で、重要視されるのは「安全性」であるのか。もしくは「必要性」であるのか、という点も明確にしていきたい。
独立変数:提示する条件文(肯定文、否定文、文章なし)
従属変数:【下位尺度】安全性尺度、必要性尺度
交絡変数:専攻、性別など
方 法(実 験)
被験者:宮城教育大学学生、「教育の方法と技術b」受講生119名に質問紙の回答を依頼した。学生には授業の中で質問紙を配布し、匿名で回答してもらった。三つのメッセージへの割り当てはランダムであった。最終的には、否定群38人、肯定群40人、統制群41人の人数であった。
序 論
研究の意義・目的
原子力発電に関する学生の意識調査を行った。学生の原子力発電に関する考えは、その根拠となる理由が曖昧なもので、また原子力に関する知識も曖昧であると考えられる。よって、原子力発電をイメージで捉えている可能性が高いであろう。そこで、原子力に関する文章を提示することで、その文章に書かれている内容を受容した考えを持つ傾向にあるのではないかと考えられる。今回は、原子力発電に関する肯定的文章、否定的文章の2通りを用意し、また学生の考えが曖昧であるということを確認するために条件文を提示しない統制群を作ることにした。
更に、原子力発電を考えていく上で、重要視されるのは「安全性」であるのか。もしくは「必要性」であるのか、という点も明確にしていきたい。
独立変数:提示する条件文(肯定文、否定文、文章なし)
従属変数:【下位尺度】安全性尺度、必要性尺度
交絡変数:専攻、性別など
方 法(実 験)
被験者:宮城教育大学学生、「教育の方法と技術b」受講生119名に質問紙の回答を依頼した。学生には授業の中で質問紙を配布し、匿名で回答してもらった。三つのメッセージへの割り当てはランダムで...