第一次世界大戦後の日本経済

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    資料紹介

    第一次世界大戦後の日本経済

    1.戦後恐慌
    日本経済は、原内閣の時代に、第一次世界大戦による大戦景気の繁栄から一転して、戦後恐慌とその後の沈静期へと急転換を遂げた。大戦景気は、国際物価が沸騰し、しかもアジアから欧米の商品が姿を消し、代わって広大な市場を日本品が独占して輸出が急激に拡大するなかで発生した。しかし、賃金上昇が物価に立ち遅れた都市の労働者をはじめとする低所得階層は、この景気からは取り残された。

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    第一次世界大戦後の日本経済
    目次
    1.戦後恐慌
    2.関東大震災と金融恐慌
    3.昭和恐慌と高橋財政
    キーワード 日本経済史 戦後恐慌 第一次世界大戦 金融恐慌 関東大震災 昭和恐慌 高橋是清 
    1.戦後恐慌
    日本経済は、原内閣の時代に、第一次世界大戦による大戦景気の繁栄から一転して、戦後恐慌とその後の沈静期へと急転換を遂げた。大戦景気は、国際物価が沸騰し、しかもアジアから欧米の商品が姿を消し、代わって広大な市場を日本品が独占して輸出が急激に拡大するなかで発生した。しかし、賃金上昇が物価に立ち遅れた都市の労働者をはじめとする低所得階層は、この景気からは取り残された。そこに1918(大正7)年には米価が暴騰し、生活は一層困難になった。この年に全国的に発生した米騒動の原因はここにあった。
    大戦が終結し、列強諸国の生産力が回復すると、軍需品の需要が途絶え、1920(大正9)年3月、東京・大阪の株式市場の大暴落がきっかけで戦後恐慌に襲われた。政府は、日本銀行・大蔵省による大規模な救済融資を行い、約半年で沈静化したものの、繊維・米など各種商品価格も暴落を続け、大戦中に大胆な取引を行い、巨利を収めた成...

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