社会環境と発達病理について述べよ。
まず発達病理とは何かである。これは、ある年齢段階にいるものに対して社会が要求する行動が常識的と考えられる枠から逸脱しており、行動特性が社会現象として認識される場合~
例えば、いじめやニート、不登校などである。
これから、家庭環境、教育環境、社会・情報環境から生じる病理について述べていく。
まず、家庭環境から述べていく。
家庭は、最も大きな影響力をもっており、また、家庭を構成する家族も影響力をもつ。さらに、発達環境としての家庭には、3つの役割がある。
第1に挙げられるのは、生理的な安全の保障という~
社会環境と発達病理について述べよ。
まず発達病理とは何かである。これは、ある年齢段階にいるものに対して社会が要求する行動が常識的と考えられる枠から逸脱しており、行動特性が社会現象として認識される場合のことをいう。例えば、いじめやニート、不登校などである。
これから、家庭環境、教育環境、社会・情報環境から生じる病理について述べていく。
まず、家庭環境から述べていく。
家庭は、最も大きな影響力をもっており、また、家庭を構成する家族も影響力をもつ。さらに、発達環境としての家庭には、3つの役割がある。
第1に挙げられるのは、生理的な安全の保障という役割である。赤ちゃんは、未熟なままで誕生する。つまり飢えや寒さや危険から守られなければならない。これは、一般に主たる養育者である母親によって、家庭という場で行われる。家庭は子どもにとって、生理的欲求を充足し、生命維持を保障してくれる最も重要で安心できる環境である。
第2に、家族との情緒的な結合を通して、子どもの心の安定を図り、心理的な発達を支えていくという役割である。家族は、夫婦、親子、兄弟関係などから成立する極めて情愛的な結びつきをもった集団...