人が行動を起こすときには必ず理由がある。このような、動機を一定の方向に向けて生起させ、持続させる過程や機能のことを動機づけと呼ぶ。この「動機」は一次的(生理的・生得的)動機、性動機、内発的動機、二次的動機などに分類される。中でも、内発的動機に着目して述べることにする。内発的動機の対義語として外発的動機という言葉もあるが、それについても同時に述べることにする。
1.外発的動機とは
外発的動機とは、主として外からの力によって動機づけられることで、引き起こされる行動は目標に到達するための手段という意味を持つ。例えば、賞や罰による場合、賞を得る、あるいは罰を避けるということが目的になり、そのために役立つ行動が動機づけられるということになる。また、賞や罰がなければ行動を起こさないという傾向が助長されやすい。つまり、賞や罰などの外的報酬のみに基づく行動は、その行動を持続させるためにより大きな外的報酬が必要となるため、欲求不満や挫折の確率が高くなる。
私の経験を例にあげると、以前私は時給が高いが内容に全く興味のないアルバイトをした。模試監督のアルバイトで、仕事内容は問題用紙の配布、回収と試験時間中の見回りだけだった。アルバイト中はほとんど何もすることがなく、退屈だったので当然興味もわかなかった。時給の高さに惹かれて始めたアルバイトだったが、続けることはできなかった。
つまり、「高い給料」という外的報酬を得るための手段として「模試監督の仕事」をしたことになる。しかし、外的報酬のみに基づく行動であったため、行動を持続することができなかったのである。
2.内発的動機とは
内発的動機とは、引き起こされる活動それ自体が目標であり、何かのためにするのではなく、したいからするということを言う。
心理学
秋学期期末レポート
~内発的動機と外発的動機について~
提出日:2005年2月1日
人が行動を起こすときには必ず理由がある。このような、動機を一定の方向に向けて生起させ、持続させる過程や機能のことを動機づけと呼ぶ。この「動機」は一次的(生理的・生得的)動機、性動機、内発的動機、二次的動機などに分類される。中でも、内発的動機に着目して述べることにする。内発的動機の対義語として外発的動機という言葉もあるが、それについても同時に述べることにする。
1.外発的動機とは
外発的動機とは、主として外からの力によって動機づけられることで、引き起こされる行動は目標に到達するための手段という意味を持つ。例えば、賞や罰による場合、賞を得る、あるいは罰を避けるということが目的になり、そのために役立つ行動が動機づけられるということになる。また、賞や罰がなければ行動を起こさないという傾向が助長されやすい。つまり、賞や罰などの外的報酬のみに基づく行動は、その行動を持続させるためにより大きな外的報酬が必要となるため、欲求不満や挫折の確率が高くなる。
私の経験を例にあげると、以前私は時給が高いが内容に...