3、小児看護技術
バイタルサイン測定
呼吸
小児の腹部あるいは胸郭の上下運動を観察し、1分間に上下した回数を数える。乳幼児では軽く腹部に手を当てて測定してもよい。
呼吸状態(呼吸の早さ、深さ、規則正しいか、喘鳴の有無、肩呼吸や尾翼呼吸などの努力呼吸)や顔色、口や鼻の周囲のチアノーゼ、活気などの全身状態も一緒に観察する。
上記①で測定がこんなときは、鼻孔の近くに柔らかい紙を近づけて髪の動きを数える。または、鼻孔に鏡を近づけて呼吸のために鏡が曇る回数を数える。
呼吸器疾患などでは、聴診器を用いてエアの入り方や強さなども観察する。
脈拍
測定する部位を選ぶ。
測定部位の動脈の走行に沿って、測定者の第2,3,4指の3本の指を軽く当て、しばらくその性状(規則的か、緊張はよいか、不整脈・結代の有無など)に注意する。
脈拍数、性状を1分間測定する。
体温
直腸
体温計を準備する。先端に潤滑油をつける。
小児を仰臥位にしておむつをはずす。
体温計をゆっくり肛門から2.5cmほど挿入する。
体温計を1分-1分30秒保持し、水銀の動きが止まるまで測定する。測定中は体温計と両足が動かないように固定する。
体...