本レポートでは、まず本レポートにおけるCSRの定義を行い、その上で具体事例(NECを取り上げる)のCSRの問題点及びメリットを探って行こうと思う。また、講義では主にアメリカの事例が取上げられていたが、本レポートでは日本企業に焦点を当てて、論じようと思う。
CSRの定義・範囲
CSRの定義やその言葉の示す範囲は、実に様々な捉えられ方をしている。企業が以前から行ってきたメセナ活動や環境対策と今日叫ばれているCSRはどう違うのか。
日本ではCSRが「企業の社会的責任」と訳されており、これが日本でCSRに対する認識を狭めているのではないか、と個人的には思っている。私はゼミでCSRやソーシャルアントレプレナーについて勉強しているため、よくサラリーマン達に「企業は雇用を創出しているし、株主に対して利益を上げている。文化活動にも寄付し、税金も納め、我々は社会発展に多様に貢献している。それだけでも十分存在意義があるし、社会的責任を果たしているではないか」と問われ、現状社会に求められているCSRを説明するのに何度も苦心したことがある。また「社会的責任(CSR)≒社会貢献≒ボランティア」という固定観念を持っている人も意外に多い。このように、日本では依然として「企業の社会的責任」は、企業による厚い社会保障、終身雇用、社内教育などの従業員に対する責任、利益を上げるという株主に対する責任という狭義の見方で語る人も少なくない。
しかし、現在世界中で論じられているCSRは従来のこのような視点とは違い、より広義に解釈されている。このような議論が湧き上がって来た背景には、グローバリゼーションの伸展に伴い、社会における企業の役割が増大する中で、環境問題だけでなく社会問題の視点からも持続可能な発展を求める潮流があった。
中間試験・代替レポート課題「CSRの具体事例を取上げ、そのメリットと問題点」
本レポートでは、まず本レポートにおけるCSRの定義を行い、その上で具体事例(NECを取り上げる)のCSRの問題点及びメリットを探って行こうと思う。また、講義では主にアメリカの事例が取上げられていたが、本レポートでは日本企業に焦点を当てて、論じようと思う。
CSRの定義・範囲
CSRの定義やその言葉の示す範囲は、実に様々な捉えられ方をしている。企業が以前から行ってきたメセナ活動や環境対策と今日叫ばれているCSRはどう違うのか。
日本ではCSRが「企業の社会的責任」と訳されており、これが日本でCSRに対する認識を狭めているのではないか、と個人的には思っている。私はゼミでCSRやソーシャルアントレプレナーについて勉強しているため、よくサラリーマン達に「企業は雇用を創出しているし、株主に対して利益を上げている。文化活動にも寄付し、税金も納め、我々は社会発展に多様に貢献している。それだけでも十分存在意義があるし、社会的責任を果たしているではないか」と問われ、現状社会に求められているCSRを説明するのに何度も苦心したこ...