「平和とは何か」と聞かれて「戦争がないこと」と答えるのが一般的のようである。これは決して間違いではない。それは辞書や反対語辞典からも確認できるし、少なからずトルストイの影響もあると思う。では、「戦争」という目に見える暴力だけが世の中から消えれば「平和」はおとずれるのか。ならば戦後60年、一度も戦争をしなかった日本は今「平和」なのか。そこで簡単に「はい」と言おうとするならば、その前にもう一度考えてみる必要がある。
もう一歩進んで、「不当な差別や人権侵害がないこと」という答えもあるだろう。「不当な差別や人権侵害」の最たる形を「戦争」とするならば、これも間違いではない。これは目に見えない暴力である。つまり、直接的に相手を傷つけなくとも、それは「平和ならざる」状態であることになる。これは、非常に大切な観点である。このことは、ユネスコの平和の定義とも重なり、国際的に見ても一般的な考えになったといえよう。
平和とは
「平和とは何か」と聞かれて「戦争がないこと」と答えるのが一般的のようである。これは決して間違いではない。それは辞書や反対語辞典からも確認できるし、少なからずトルストイの影響もあると思う。では、「戦争」という目に見える暴力だけが世の中から消えれば「平和」はおとずれるのか。ならば戦後60年、一度も戦争をしなかった日本は今「平和」なのか。そこで簡単に「はい」と言おうとするならば、その前にもう一度考えてみる必要がある。
もう一歩進んで、「不当な差別や人権侵害がないこと」という答えもあるだろう。「不当な差別や人権侵害」の最たる形を「戦争」とするならば、これも間違いではない。これは目に見えない...