諸子百家孔子

閲覧数3,279
ダウンロード数25
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    【孔子】(BC. 551〜BC. 479)
     姓は孔、名は丘、字は仲尼。魯の陬邑(山東省曲阜)に生まれました。春秋時代末期頃の思想家で、家族道徳を重んじて説きました。弟子たちとの問答形式で書かれた言語録である『論語』はとても有名です。今となっては儒家の始祖と言われ、キリストや釈迦、ソクラテスと並んで世界四聖の一人とされていますが、孔子の思想は決して最初からすんなりと受け入れられたわけではないのです。
    (道徳的思想)
     孔子が最も大切だと説いたのは人を思いやる心の大切さ、すなわち仁の心です。中でも非常に重要視されたのは、家族間の思いやりです。孔子は「孝」という言葉を用いて、子供の親に対する思いやりの心を説きました。「孝」という字は、子が老人を背負っているという意味だそうで、徳の根本をなすものだと教えられていたようです。孔子の教えの中で「孝」とは絶対的な倫理であり、孔子は一切の社会規範をその下に従属させようとしました。このことに関する興味深い事例として、直弓(漢字が違うのですが…)説話というものがあります。あるところに正直者の弓という人物がいて、その父が他人の羊を盗んできました。このことを知った弓は迷ったあげく、父の罪を告発しました。このことに対して孔子は、国家規範においては弓のしたことは正しいが、人は「孝」を何よりも大切にしなければならないため、弓は父をかばって罪を隠さねばならないと説きました。このことから考えても、孔子の思想はこの「孝」の思想が土台となっているといえると思います。孔子は「孝」のほかにもう一つ、「忠」という言葉の大切さを説いています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    諸子百家~孔子~
                          
     【孔子】(BC. 551~BC. 479)
    姓は孔、名は丘、字は仲尼。魯の陬邑(山東省曲阜)に生まれました。春秋時代末期頃の思想家で、家族道徳を重んじて説きました。弟子たちとの問答形式で書かれた言語録である『論語』はとても有名です。今となっては儒家の始祖と言われ、キリストや釈迦、ソクラテスと並んで世界四聖の一人とされていますが、孔子の思想は決して最初からすんなりと受け入れられたわけではないのです。
    (道徳的思想)
    孔子が最も大切だと説いたのは人を思いやる心の大切さ、すなわち仁の心です。中でも非常に重要視されたのは、家族間の思いやりです。孔子は「孝」という言葉を用いて、子供の親に対する思いやりの心を説きました。「孝」という字は、子が老人を背負っているという意味だそうで、徳の根本をなすものだと教えられていたようです。孔子の教えの中で「孝」とは絶対的な倫理であり、孔子は一切の社会規範をその下に従属させようとしました。このことに関する興味深い事例として、直弓(漢字が違うのですが…)説話というものがあります。あるところに正直者の弓...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。