認知症
1.上の疾患の定義、病態、症状、予後について簡潔に記せ。
定義
後天的な脳の器質的変化により、ひとたび獲得した知的機能が慢性的・進行的かつ非可逆的に低下する症候群である。アルツハイマー型認知症は俗に痴呆症とも呼ばれる。
病態
認知症の病態は主に2種類に大別される。
アルツハイマー型認知症:βアミロイドの蓄積による脳の融解。このため老人斑が見られる。脳腫瘍、正常圧水頭、頭部外傷、内分泌異常によるものがあり、神経細胞が減少する。
脳血管性認知症:脳血管障害による脳の壊死。脳梗塞によるものが多く、脳の血管が障害されることにより記憶を司る回路が遮断される。また脳の両側前頭葉代謝の低下がみられる...