1 「ソフトウェアの危機」の定義
1940年頃にプログラム内臓方式の最初のコンピュータ開発から今日に至る約60年間、ハードウェアの技術の進歩はムーアの法則等に沿い目覚しいものであるが、ソフトウェア生産技術は情報化社会の要求に対する満足するレベルに至っていないことである。このような状況を「ソフトウェアの危機」と定義する。
2 「ソフトウェアの危機」4期の時期と課題
時期 課題
1970年代 ■規模の問題ハードウェアが高価で、コストパフォーマンスが重要な時期であり、プログラムは大規模なものが要求されるようになった。ハードウェアの大型化にソフトウェアが対応できなくなる心配があり、2つの開発技術の確立を行った。(1) 構造化プログラミング技法とその言語(2) ソフトウェア開発工程の方法論、技法、ツール等の開発
1980年代 ■量の問題システムの普及に伴い、開発すべきソフトウェアの量が増大し、情報処理技術者の不足という事態が生る。情報処理技術者不足に伴う技術者数の急増は平均的能力の低下という2次的問題も招き、ソフトウェアの複雑化による情報処理技術者の高い能力要求に答えられず生じたギャップの解消が重要問題となる。
ソフトウェア工学Ⅰ レポート
「ソフトウェアの危機」の定義
1940年頃にプログラム内臓方式の最初のコンピュータ開発から今日に至る約60年間、ハードウェアの技術の進歩はムーアの法則等に沿い目覚しいものであるが、ソフトウェア生産技術は情報化社会の要求に対する満足するレベルに至っていないことである。このような状況を「ソフトウェアの危機」と定義する。
「ソフトウェアの危機」4期の時期と課題
時期 課題 1970
年代 ■規模の問題
ハードウェアが高価で、コストパフォーマンスが重要な時期であり、プログラムは大規模なものが要求されるようになった。ハードウェアの大型化にソフトウェアが対応できなくなる心配があり、2つの開発技術の確立を行った。
構造化プログラミング技法とその言語
ソフトウェア開発工程の方法論、技法、ツール等の開発 1980
年代 ■量の問題
システムの普及に伴い、開発すべきソフトウェアの量が増大し、情報処理技術者の不足という事態が生る。情報処理技術者不足に伴う技術者数の急増は平均的能力の低下という2次的問題も招き、ソフトウェアの複雑化による情報処理技術者の高い能力要求に答えられず生じ...