13一線を越えた男友達(刑法事例演習教材)

閲覧数2,622
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    答案を作成しました。コメント付き。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    刑法事例演習教材
    13 一線を越えた男友達
     Aの同意を超えてそのクレジットカードを使用した行為について
     甲は、B店およびC点において、Aのクレジットカードをその同意した限度を超えて使用した。このことにより、甲には、B店・C店それぞれに対する詐欺罪が成立しないか(246条1項)。
    詐欺罪が成立するためには、①欺罔行為、②被欺罔者の錯誤、③被欺罔者の交付行為、④占有の移転、⑤財産上の損害、⑥それぞれの要件についての因果関係が必要である。
    本件では、クレジットカードの加盟店であるB店およびC店には、約款上、カード利用者が名義人本人でなければ取引を断る義務 を負っているところ、甲は、Aの名前を署名するなどA本人であるように装い(①充足)、B店・C店それぞれの店員を甲がA自身であるとの錯誤に陥らせた(②充足)。そして、この欺罔行為および錯誤によって、B店は28万円のバッグを、C店は18万円の腕時計を、甲に交付し(③充足)、甲はこれらの財物の占有を取得した(④充足)。このことにより、B店・C店は、本来であれば交付するべきではない財物を甲に交付した 以上、財産上の損害を被ったといえる(⑤充足)...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。