競争社会と教育の平等

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    資料紹介

    (始めに)
    「競争化と平等・人権」なぜ、このテーマを選んだのか。それは以下の理由からである。
    1.「実力主義」や「成果主義」など、社会の競争化が最近進む一方で、「格差」も問題にされている。学校教育の場で、どのような「格差」が生じているのかに関心を持った。
    2.その「格差」がどのような影響を社会にもたらし、もたらされるかに関心を持った。
    3.このテーマが今後の教育政策に深く関係するであろうと感じた。
    このテーマについて次の3点から考える。
    《1、競争化社会〜3つの平等〜》
    競争に対して叫ばれる平等は3つあると考えている。1つ目は「スタートの平等」、2つ目は「過程の平等」、3つ目は「結果の平等」だ。
    近代社会以降、身分階層の移動や経済行動の自由が保障されるにつれ、自分の努力、あるいは才能で生活水準が決定するようになった。
    明治以降は四民平等の名の下に教育は「開放」されていた。
    しかし、経済事情や社会通念に左右されやすく、教育を受けられるのはごく限られた子弟であった。このことから、この時期は「スタートの平等」を満たしていなかったと考えられる。
    実質的に進学機会が開かれてきたのは戦後、特に1960年代以降の高度経済成長期以降である。明治期と異なって、このころ重視され始めたのが「過程の平等」ではないだろうか。没個性主義と揶揄されがちだった教育がまさにその証拠だろう。生徒を一まとめにし、淡々と一律に進められてゆく授業。確かに平等といえば「平等」である。
    一方、最近声高に主張され始めたのが、個性重視の教育法と「結果の平等」である。個性重視とはつまり、生徒1人1人に合わせた教育指導の重視である。これは「過程の平等」のウェイトを軽くしているとみて良いだろう。代わって主張されたのは「結果の平等」だ。例えば「絶対評価」の導入がある。これは「あの子と同じぐらい頑張ったのにどうして私の(子供の)成績は悪いのか」という声や偏差値重視に対するものである。

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    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    (始めに)
    「競争化と平等・人権」なぜ、このテーマを選んだのか。それは以下の理由からである。
    1.「実力主義」や「成果主義」など、社会の競争化が最近進む一方で、「格差」も問題にされている。学校教育の場で、どのような「格差」が生じているのかに関心を持った。
    2.その「格差」がどのような影響を社会にもたらし、もたらされるかに関心を持った。
    3.このテーマが今後の教育政策に深く関係するであろうと感じた。
    このテーマについて次の3点から考える。
    《1、競争化社会~3つの平等~》
    競争に対して叫ばれる平等は3つあると考えている。1つ目は「スタートの平等」、2つ目は「過程の平等」、3つ目は「結果の平等」だ。
    近代社会以降、身分階層の移動や経済行動の自由が保障されるにつれ、自分の努力、あるいは才能で生活水準が決定するようになった。
    明治以降は四民平等の名の下に教育は「開放」されていた。
    しかし、経済事情や社会通念に左右されやすく、教育を受けられるのはごく限られた子弟であった。このことから、この時期は「スタートの平等」を満たしていなかったと考えられる。
    実質的に進学機会が開かれてきたのは戦後、特に19...

    コメント2件

    tomone0726 購入
    少し参考になりました
    2007/06/17 11:42 (17年5ヶ月前)

    damdamzone 購入
    少し参考になりました
    2008/02/17 17:45 (16年9ヶ月前)

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