世界史

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    15世紀~17世紀の大航海時代においてヨーロッパ人は新しい「世界」を発見し、そこに居た現地の人々を珍しいものとして持ち帰り、ヨーロッパ人の前に展示した。その流れの中で人間を分類・序列化する視点が生まれ博物学や分類学が発展した。さらに、1859年のダーウィンの「種の起源」から科学的進化論が生まれ、その「自然淘汰」をスペンサーが「適者生存」として社会にあてはめたことから「社会的に適したものだけが残り、そうでないものは無理に生きていても仕方が無い」という差別的要素を含む社会進化論が生まれた。そこに、遺伝的に「優秀な」人間と「劣等な」人間を分類するのには科学的根拠があるとする科学的人種主義が加わり、「生物的(遺伝的)に優れたものだけを残し、そうでないものは隔離、断種してしまおう」という優生学が生まれた。その優生学は、具体的には断種や不妊手術などの形で、ドイツ人種衛生学に現れている。
    1870年代の恐慌時、「金を牛耳っているユダヤ人が悪いのだ。宗教の問題でなく、そもそも人種が違うのだ。」とする考えが強くなり、反ユダヤ主義が高まる。(本当は生物的でなく、宗教でもってしかユダヤ人であると定義できてい...

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