第3章 顧客機能の対比:コンピューター周辺装置
<導入>
中国のことわざに、百聞は一見にしかず、というものがある。これは、事業の定義や市場領域の定義をヴィジュアル化しようとすることに関しては特に真実である。それゆえ、これ以降の章では、図3-1に示すような3次元の図をしばしば利用する。
複数の顧客集団に単一の技術をもって、単一の機能で働きかけるような事業は、図3-2のような図になるだろう。
顧客機能
顧客集団
技術
図3-2
複数の顧客機能で、単一の顧客集団に単一の技術によって働きかけるような事業(例えば、鋲、鋲打ち機やその他の関連道具を特に航空宇宙産業向けに製造している事業)は、図3-3のような図になる。もちろん、このような図の背景には、それぞれの顧客機能が同様の技術集合から働きかけられているという前提が存在する。もし、そのような前提がなければより複雑な図になってしまうだろう。
顧客機能
技術
顧客集団
図3-3
単一の顧客機能で、単一の顧客集団に複数の代替的な技術にもとづいた製品を提供している事業は、図3-4のようになる。(略)
まず、最初の学習とし...