私自身、小学校・中学校の時に国語の時間でいわゆる文学作品を読むという授業は苦手であった。なぜ苦手だったのかというと、授業の時は先生が事細かに説明をしてくれて、テストになると自分の書いた答えが、マルではなく、三角だったり、不正解だったりする。そしてなぜそうなのか、先生が説明してくれるのだけども、よくわからなかった。
文学作品を国語の授業で取り上げる目的としては、作品を読んでいくことで、その作品の表現に即して、頭の中にゆたかなイメージを描き、想像の世界を切実に体験し、味わい楽しむということである。すぐれた作品であれば、読んでいくうちにそこに描かれた表現に人生や世界の真実を読み取り感動するはずだろ...