【対象児のイニシャル】
Aちゃん(3歳2ヶ月)
【場面の状況】
3歳児のウサギ組では。新聞紙を丸めて剣を作ったり、新聞紙を背中につけてマントに見立てたりして遊んでいた。Bちゃんは「細長いの」と言いながら、剣づくりに取り組んでいた。Aちゃんは「こういうのつくって」と、Bちゃんの剣を指差して私のところに持ってきた。Aちゃんに剣をつくってあげると、「背中にこれも(新聞紙)もつけて」と言った。背中にマントに見立てた新聞紙をつけてあげ理由を尋ねると、Aちゃんは笑顔で「高く飛べるから」と答え、園庭に飛び出していった。
【学んだこと】
この時期の子供の遊びの特徴として、他児と同じような行動をとりながら遊ぶ連合遊びが多くみられる。AちゃんもBちゃんの行動を観察し、模倣するという遊びが見られた。またAちゃんや他児が、新聞紙を「剣」や「空を飛ぶ道具」に見立て遊んでいた行為はこの時期にみられる象徴的遊びである。
子どもたちにとって新聞紙での遊びは、自分の思うように形を変えることができる素材であり、扱いやすい。また、自由に見立てることで、創造性や遊びの楽しさが増すものであることがわかった。子どもの想像力...