陽樹と陰樹の共存メカニズム
陽樹と陰樹の性質(最大光合成速度・生長・光要求性・耐陰性)の差異から、森の光環境への対応も異なってくる。そこから考えると、理論的には長い年月が経過すると陰樹だけが残るように思われる。しかし、現実には多くの種類の陽樹が存在する。ということは、陽樹にも世代交代のチャンスがある、ということである。
極相林は構造的に均一である。大木・中木・小木のセットで構成されている。だが、森林というのは本来ならば構造的に不均一(質)である。どのように陽樹と陰樹は共存しているのだろうか。
現実には陰樹だけの極相林は存在しない。それは人間が手を加えているからなのだろうか。実は、山火事や台風な...