日本は高齢化社会を迎え、若い労働力の減少が大きな問題になっている。これから十年、二十年という長いスパンで見てみると、段階の世代を含めた年金を受け取る人たちへの年金総額がピークに達し、保険の支払額も増加するだろうし、それと反比例するように労働力は下降し、経済力のこれまでの勢いを維持することは難しいだろう。人口も減少の一途を辿り、様々な方面での規模縮小が予想される。経済発展の著しい中国、インドなどの経済新興国家が覇権を握り、日本は世界の中心からはじかれてしまうかもしれない。
少々大げさな話ではあるかもしれないが、日本で生活する我々の心にはこういった漠然とした不安が例外なく巣食っているのではないだろうか。
経済大国日本が経済大国であり続けるためにはどうすればよいのだろうか。最近の政治の裏側には、それに対する答えを求めて右往左往している様が見えるように思う。
日本が限られた国土と人材で、高い経済効果を生み出すために高いレベルの技術力や、投資技術を駆使してきたことは広く知られているが、それはひとえに日本人が「頑張り屋さん」であったという一点にその理由があるように思う。日本人=働き者というイメージ...