「総合的な学習の時間」は、小・中学校においては平成14年度より、高等学校においては平成15年度より、学年進行で本格的に実施されている。そのような新たに増設された授業時間であるが、実際どのような授業であるべきか、どのような目的によるものなのか、またその性格・意義・方法について見ていきたい。
「総合的な学習の時間」とは、簡潔に言うと「生きる力」を養い、育む授業なのである。その「生きる力」とは、自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、主体的に判断・行動をし、よりよく問題を解決する資質や能力のことである。また、学び方やものの考え方などの学習技能を身に付け、問題の解決や探求活動に主体的、創造的に取り組む...