参考までに
2.検討
必要単位時間が増えるが、子どもに登場人物の背景だけを知らせ、物語的に白紙状態で人物背景・題名から子どもが独自に想像する「個別オリジナル ありときのこ」を考えさせ、それを紙芝居の表紙風に絵に表させたら良いと思う。また、その場合に「ありよりも小さなきのこ」を描く子どもが考えられる。そういう意味で、想像・表現力を豊かにできると考える。
擬音語指導の部分で「なぜ片仮名表記してあるのかをおさえるのも大切」とあるが、現在の言語・言語表記背景と「作者の意向」という側面から、それほど大切ではないと考える。「作品の保存」という点では重要だが、実際に自分が擬音表現を用いる時「ヒュー」「ひゅー」「ひゅう」のどれを採用するかは、子ども独自の自由な表現活動で良いと考える。
(a)主題
間近で見ると大きなものでも、離れて見ると案外小さいこと。大きな視点でものを見ることの大切さ。
(b)構成
この物語は3つの意味段落に分けることができる。最初の段落では、この物語の背景的世界感、場面のスケール・雰囲気を漂わせている。2番目の段落では、この物語の核となる事件が発生する。それを発見するのが子どもで、警戒...