近世以降キリスト教は、おおきく啓蒙思想期・フランス革命期と二段階の宗教革命を経て大きな変革を遂げ、その前兆はルネッサンス期からはじまる。
14世紀~16世紀のイタリアを中心とする西欧で、古典古代文化への感心が高まるルネッサンス期になると、人文主義者達による古典・聖書研究が盛んになった。
これは、善や真理の根拠を神でなく理性的な人間の中に見出そうとする人間中心主意へと発展したため、神中心であるとするカトリック教会側と対立した。
人文主義の思想には後の宗教改革に結びつく要素があるが、彼らは必ずしもキリスト教そのものを否定したわけではなかった為、大きな宗教改革的運動が行われることはなかった。
16世紀、近代諸国が誕生すると各地の教会が元来の中央集権的な機構からの独立を目指し、地方分権的な司教主義を訴えるようになった。
また以前より指摘されていた教皇位の世俗化や聖職者の墜落などが深刻化していくにつれ信徒の不満も大きくなり、ドイツでのルターの免罪符批判は大きな反響を呼ぶことになる。
ルターの宗教改革は各地へ拡大し、以前よりローマ教皇の絶対主義に悲観的だった周辺諸侯の支持を得て新教(プロテスタ...