ホームヘルプサービスは、人対人の仕事であるため、サービスの質は介護者に委ねられる。つまり、これに対する知識・技術はもちろん、利用者にどう関わるかという価値観・態度によるところも大きい。以下で詳しく論じていく。
ホームヘルプサービスの基本概念は、2000年(平成12)6月に制定された社会福祉法の第3条、第4条、第5条に規定されている。要約すると、ホームヘルプサービスの基本理念は福祉サービスを必要とする人の「尊厳の保持」が目標であること、その推進の方向は地域住民の一人として通常の日常生活を主体的に営めるものであること、サービスの提供においては、利用者の考えに沿って関係者が協力(協働)しなければ...