『村の歌と踊り(郷土芸能・民俗芸能・地域伝統芸能)と信仰』
『村の歌と踊り(郷土芸能・民俗芸能・地域伝統芸能)と信仰』
郷土芸能・民俗芸能 能や狂言、歌舞伎などは日本を代表する伝統的な芸能といわれている。 これらは専門の役者や脚本・舞台を作る人、お囃子という楽器を演奏する人たちが一つの舞台芸術として長い年月をかけて作り上げてきた。 一般的にはこれを「伝統芸能」や「古典芸能」という。これに対して、農家など普通の人たちが長い習慣として続けてきた芸能を「郷土芸能」や「民俗芸能」という。伝統芸能の元は郷土芸能から始まっていて、この二つはとても深い関係がある。
始まり
日本人は昔から田んぼや畑を耕して生活してきた。しかし、農作物を作るのは大変な仕事だから、いつの間にか人が集まって協力するようになった。それが集落や村になっていった。だが、いくら協力し合っても自然の力には勝てないことがある。たとえば大雨で洪水が起きたり、日照りで米や作物がダメになったり、ときには伝染病が襲ってきたり、人の力ではどうしようもない出来事が次々と起こった。いまのようにポンプで水をまいたり、薬で病気を治せる時代じゃないか...