大正時代に入ると、政党は大正デモクラシーを背景に勢力を伸張した。1912年の第1次護憲運動の後、1918年9月に立憲政友会の原敬が内閣を組閣した。この内閣は閣僚の大半が政党所属であり、また原が衆議院に議席を有する現役衆議院議員の初の首相であったことから政党内閣として画期的存在とされた。
大正時代に入ると、政党は大正デモクラシーを背景に勢力を伸張した。1912年の第1次護憲運動の後、1918年9月に立憲政友会の原敬が内閣を組閣した。この内閣は閣僚の大半が政党所属であり、また原が衆議院に議席を有する現役衆議院議員の初の首相であったことから政党内閣として画期的存在とされた。
特に1925年の普通選挙により成立した護憲三派の加藤高明内閣から始まる政党内閣6代の頃には政党内閣は「憲政の常道」として定着した。その背景には元老のなかでただ一人存命していた西園寺公望の意向があった。西園寺はイギリスの立憲政治を理想としており、政党内閣に比較的好意をもっていたからであった。しかし、議院内閣制は憲...