拝啓 梅雨の折柄 ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
先日の台風○号が当地に襲来いたしました折には、早速お心のこもったお見舞い状、衣料品などを賜り、大変うれしく心からお礼申し上げます。
あなた様のご高察のとおり、当地の被害は予想外にひどいもので、当家も床上浸水いたしました。幸い2階へ避難いたしましたが、真夜中のことで家財道具はすべて水につかり、使用不能となってしまいました。家族一同けがをしなかったのが、不幸中の幸いと今はただそう感じております。あなた様がご恵贈くださいました衣料品は、皆寝巻きで避難いたしましたので、本当に大助かりでございました。ご厚情深く感謝いたします。
少しずつではございますが、復旧作業も始まり、後片付けなど雑事に追われる日々でございます。落ち着きましたら、改めてお礼に伺う所存ではございますが、とりあえず、書面にてお礼申し上げます。
末筆ながら、ご尊家の皆様によろしくお伝えくださるようお願い申し上げます。
敬具