自然科学史 錬金術

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      錬金術
     錬金術とは卑金属から貴金属を作り出す研究、不老不死の万能薬を製出する研究を指す。また拡大して不完全なものを完全なものに変えるための術ともいわれる。このような試みは成功することはなかったが、副産物として現代の化学器具・薬品の多くが発見されるなど、現代に多大な恩恵をもたらしている。古代オリエントで起こり、ギリシャ、アラビアを経てヨーロッパに伝わった錬金術はどのような歴史的変遷をたどったのだろうか。
     錬金術は古代オリエントを起源とする。古代エジプトでは冶金、建築、染料などの技術が発達していた。ピラミッド、オベリスクといわれる石塔といった巨大建造物、ツタンカーメン王の墓から出土した黄金...

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