レポート(理科指導法 第1分冊)

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    <Ⅰ、演繹的思考>
     演繹的思考とは、一般的原理から論理的推論により結論として個々の事象を導く推定方法で、つまりある法則や事実から次に起こり得ることを推定することである。例えば「人間は死ぬ」という一般原理から「Aは人間である」という事実に基づき「Aは死ぬ」という結論を導き出す。しかし大前提が誤ったものであると、結論まで誤ったものになってしまう。先入観や偏見に基づき、誤った前提を適用してしまうと、限定された範囲でのみ正しい前提を全体に適用してしまうという欠点がある。
    <Ⅱ、帰納的思考>
     帰納的思考は演繹的思考とは逆の思考過程で、個々の事象から、事象間の本質的な因果関係を推論し、結論として一般的原理を導く方法である。つまりすでに起きているいくつかの事実から根本的な法則や事実を導き出す。例えば「人間Aは死んだ。人間Bも死んだ。人間Cも死んだ」という、いくつかの事実から「人間だから死んだ」という因果関係に基づき「人間は死ぬ」という一般的原理を導き出す。多くのデータから、それを基に理論を組み立て、そこから有効な仮説をたて、その仮説に基づいて真の理論を検証する。しかし、全知全能ではない認識の限界...

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