言葉の意味が脈絡によって異なる場合を、例をあげて説明しなさい。
言葉は、文脈や状況によって意味が違ってくる場合がある。身の回りに起きた事を元に、例をあげていきたい。
(一)行きつけの個人商店で買い物をしてお釣を受け取る時、「はい、お釣り二十万円」といって店主はお釣りの二十円を渡す事がある。同様に居酒屋では「おつり○○万両」と言われた事もあった。
「お釣り○○円です」と言うところをわざわざ「万円」とかつけて渡すのだろうか。
言葉を意義どおりに解釈すると、お釣りが何十万円というような事は間違っているし、起こりえない。買い物で常連客という事もあって店主はこのように言ったのであろう。時、場所、場合といった“TPO”を話し手、聞き手が踏まえていて、このようなやりとりは成り立つと言える。
繁華街で飲食した際、会計で「三万五千円」と請求された事があった。所謂「ぼったくり」かと青ざめると、店員に「冗談です、三千五百円ね」と言われた。このような場合は、古典的なギャグは通じないかったのである。
(二)「今夜は冷えるなあ」
週末、仕事帰りの同僚甲と乙が駅に向かって歩いている。駅前には屋台が見える。この状況で...