ドレーンの管理とドレナージ中の看護
ドレーンの留置中は、様々な身体への影響を考慮して管理を行っていく必要があります。要約すると、以下の四点が管理のポイントになります。
1.感染防止
(1)感染の徴候について
感染の徴候としては、創傷部とその周囲が発赤し、腫脹・熱感をもち、痛みが増強することがあげられます。また、ドレーン挿入部から膿が出たり38℃以上の持続的な高熱が出たりすることもあります。
(2)感染の予防
短縮ドレーンは、開放式で外界と通じているために、長いドレーンに比べると創傷部より感染する可能性が高く、注意が必要となります。
排液の体内での停滞は感染につながります。ドレナージの効果を得るためには、排液が常に流れやすいようにドレーンの固定を工夫することが大切です。ドレーンの内腔が狭くなっていないか、詰まりや折れ曲がりがないか、また排液の量、性状、臭気などの観察が必要です。いつもの状態に比べて排液量が大きく変化したり、性状や色調・においが変化したりしたときは要注意であり、緊急の処置が必要となる場合があります。
挿入部の皮膚をいつも清潔にします。挿入部のガーゼ交換は、基本...