■自然の芸術〔謡坂のつるアート作家をたずねて〕 御嵩の地域づくりと住民のユニークな活動を情報発信することを重要な活動の柱としている「みたけ住民交流新聞」は上之郷で、つるアート作家として活躍されている方がいると聞いて、6月24日に取材に行って来た。上之郷公民館脇の道路から上りの坂を車で5分ほどであろうか、登っていくと右手に「マリア像」が見えてきた。さらに坂道を登っていくと左手に一軒の古民家が見えてきた。ここが御嵩町謡坂(うとうざか)のつるアート作家・高橋貴美枝さん(64)の自宅兼[GALLERY兎夢」(ギャラリーとむ)である。高橋さんの創作の場で、自然に囲まれた閑静そのものの雰囲気
こやかな親しみのある方で
笑顔でわれわれを迎えいれ
てくださった。玄関に通じ
る通路には高橋さんの作品
■自然の芸術〔謡坂のつる が 何 点 か 展 示 さ れ ていた
アート作家をたずねて〕
が、玄関に入ってさらに驚
いた。
御嵩の地域づくりと住民
のユニークな活動を情報発
信することを重要な活動の
柱としている「みたけ住民
交流新聞」は上之郷で、つ
るアート作家として活躍さ
れ て い る 方 が い る と聞い
て 、 6 月 2 4 日 に 取材に
行って来た。上之郷公民館
脇の道路から上りの坂を車
で 5 分 ほ ど で あ ろ うか、
登っていくと右手に「マリ
ア像」が見えてきた。さら
に坂道を登っていくと左手
に一軒の古民家が見えてき
た。ここが御嵩町謡坂(う
とうざか)のつるアート作
家・高橋貴美枝さん(64)
の自宅兼[GALLERY
兎夢」(ギャラリーとむ)
である。高橋さんの創作の
場で、自然に囲まれた閑静
そのものの雰囲気をかもし
出していた。高橋さんはに
御
御嵩
嵩再
再発
発見
見
http://mitake.ccmsns.cc
御嵩町地域づくり助成事業
090715第3号ーB
■作品数は70点以上はあ
ろうか、独創的な作品類が
壁面や古い戸板そして棚一
杯 に 飾 ら れ て い た 。つる
アートとは野山の厄介者で
ある「蔓」(あおつづらふ
じ、あけび、ふじ、自然薯
のつる、野ぶどう等)を材 尋ねてみた。「木々が枯れ
料とし、篭、トレー、灯り、 ている荒れた山に生えてい
ラック等を創り手の自由な る蔓は丈夫でいい蔓です。
発 想 と 感 性 の み で 創りま 雑木林に行くとおもしろい
す。また、使い手側は、用 曲線や風合いの素朴さに魅
と美を兼ねた自分流センス せられたいい蔓に出会えま
により生活空間を楽しく演 す。七宗町や美濃加茂市の
出してくれます。これはま 山之上、蜂屋などに出かけ
さしく“エコクラフト”で て行きます。時期は11月
す・・・と話す。もともと から3月頃がよく、季節限
は御嵩のお生まれで、10 定の作業です。」「道具は
年前に謡坂に帰って来られ 剪定バサミがあればいいで
た。「つるアートを始めら す。作品は型にはまる必要
れた動機は何ですか?」と はなく、使い手の自由な発
お聞きすると、「30数年 想と感性が大事です。」と
間 都 会 で 暮 し て い ました いうことである。高橋さん
が、奈良県にいた時、山深 は現在、江南、自宅、犬山
い「柳生の里」のお婆さん に教室を持っていて忙しい
達が蔓を使って『カゴ』を 日々を送られているが、創
作っているのを見て、作り 作はとても楽しいという。
方を教えていただいたのが 特 に 生 徒 さ ん と の 交流は
きっかけです。小さい頃か 「教えるだけではなく、教
ら御嵩の自然の中で育ち、 えられることが多いです。
自然を体験していたので無 また、自然の素材探しから
理なくすっとつるアートの 暮らしを彩る作品に完成さ
世界に入っていきました。」 せるまで自然からの大切な
と語る。高橋さんに材料と いただきものと対話をし、
なる「蔓」をどうやって探 学ぶことが多々あります」
すのか、作品をつくる道具 と語られるところに芸術に
や「蔓を探す時期」、「創 関する謙虚な姿勢が感じら
作の心構え」などについて れた。