慶應通信 地学A採点のレポートです。
海洋底が拡大している証拠をあげなさい。
1912年にドイツ人のアルフレッド・ウェゲナーは大陸がその位置や形を変化させな
が地球上を移動しているとの説である大陸移動説を提唱した。彼が挙げた移動説の論拠と
して、ある種の生物や化石が海を隔てながら広範囲に分布している古生物学的証拠や、海
を隔てた大陸の地層などの地質学的特徴が似ているとする地質学的証拠、そして極から離
れた地域に氷河跡が存在していたなどの古気候学的証拠などが論拠としていた。しかし、
これらだけの論拠だけではあくまでも状況証拠に基つく推論であり、明確な確証にはつな
がらなかった。しかし、その後1960年代初めにウェゲナーの大陸移動説を肯定する有
力な説が提案された。その説は大西洋中央海嶺から地球内部の物質が上昇し、それが海底
の新しい岩盤を形成し海底が中央海嶺を中心に拡大していくというものである。
海洋底の調査研究
第二次世界大戦前後には大西洋の軍事用航路の調査の為、精力的に海洋底探査が実施さ
れた。その結果、海洋底の大量のデータが蓄積される事となる。これらのデータから海洋
底には海嶺と呼ばれる海山が連なっている事や海洋...