略題〈21世紀の教師〉縦書き・手書き
21世紀は、20世紀が工業化社会と呼ばれていたのに対し、「情報化社会」であると言うことができる。ここでいう「情報」とは、単なる「お知らせ」から、「データ」「コミュニケーション」、抽象化され一般化された「知識」までさまざまな内容があり、またこれらの総称として利用される言葉である。
これらの情報を加工し、流通させるための技術がIT(インフォメーション・テクノロジー)である。現在のITの中心にあるのが、パソコンとインターネットの存在である。インターネットはこれまでのコミュニケーションの手段を包括し、さらに新しい手段を提供する可能性を秘めた技術である。
ITの発展の速度はとても速く、数年前の知識が陳腐化し役に立たないものになってしまう。そのような速い変化に教師が教育者として対応していくために、教師自身のリカレント学習、つまりは常に新しい知識・技術を習得していく姿勢が必要となってきている。教育界においても文部科学省の主導で2000年度から順次国内の小中高等学校へのコンピューターの導入と、インターネットへの接続環境の整備が進められている。多様化する情報に飲まれ...