なぜ子どもの活動を総合的活動として5領域から捉えるのか、その意義と問題について述べよ。
現代の子どもたちは、遊べない、人と遊べない、自分の判断で行動できない、自然に関心がない、命令されなければ動くことができないなどの問題が増えつつある。この現状をみると、おとなから与えられる内容を言われるままに消化するだけの子どもたちにしてしまっているのではなかろうか。
子どもたちには、生きる力を持ち、生きるために探究し、生きぬく力を獲得するために、何を身につけたらよいかという視点が必要である。
幼稚園教育要領や保育所指針では、子どもの視点に立ち、園生活全体、全期間の生活の中で育てたい心情・意欲・態度をまとめて明らかにした。つまり、ねらいと内容を発達の側面からまとめて次の五つの窓口をつくり組織した。
心身の健康に関する領域「健康」、人とのかかわりに関する領域「人間関係」、言葉の獲得に関連する領域「言葉」、身近な環境とのかかわりに関する領域「環境」、感性と表現に関する領域「表現」の5つの領域である。
幼児の発達は、さまざまな側面が絡み合って相互に影響し合いながら促されるのである。したがって、いつで...