93回薬剤師国家試験問181

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    93回問181
    肝障害の診断に用いる臨床検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    肝硬変では、γ-グロブリンが上昇し、プロトロンビン時間が延長する。
    肝細胞癌では、SCC抗原(squamous cell carcinoma related antigen)が上昇する。
    急性肝炎の疑いがあるときは、肝炎ウイルスマーカーの検査が不可欠である。
    薬剤性肝障害に関する検査項目には、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)とγ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)がある。
    アルコール性肝障害では、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は変動しない。
      1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
      4(b,d,e) 5(c,d,e)
    解答 3
    ○ 肝硬変では、肝臓で産生されるアルブミンが低下し、リンパ球で産生されるγ-グロブリンが増加する。また、肝硬変では、肝臓で産生される各種凝固因子が低下するため、プロトロンビン時間が延長する。
    × α–フェトプロテイン(AFP)やPIVKA-Ⅱが上昇する。なお、SCC抗原は子宮頸部、肺、食道、皮膚などの扁平上皮癌で上昇がみられる。
    ○ 急性肝炎の多くはウイルスによるものであるため、急性肝炎の疑いがあるときは、肝炎ウイルスマーカーの検査が不可欠である。
    ○ 
    × アルコール性肝障害では、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)及びアラニントランスアミナーゼ(ALT)の上昇がみられる。

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