●課題4 発達とは何をいうのかを説明し、「一般的な原理」とされるものについてわかりやすく解説しなさい。
教育心理学
まず最初に発達という言葉の定義としてはさまざまなものがあるが、基本的には、受胎にはじまって、年齢に伴って生じる量的・質的な心身の変化であると考えられる。量的変化は目につきやすく、たとえば、身長や体重といったものが挙げられる。一方、質的変化としては、心理的変化などの目に見えにくい変化が挙げることができるだろう。こうしたことを踏まえると、発達とは「分化と統合」による絶えざる再体制化の過程であり、それを通じてより高次の段階へと進展することができると考えられる。
また、発達は、成熟と学習の2つに分けられる。成熟とは、外的環境条件からの影響は少なく、生得的な内的要因によって展開される過程であり、身体的・生理的変化が主なものであるとされる。一方、学習は外的条件によって展開されるものであり、経験や訓練を経て起きる行動変容の過程であると考えられる。ここで重要なのは、成熟と学習との間に密接な関連があるということである。具体的には、一定の成熟に達していないと、学習や訓練の効果が表れな...