ミレニアム開発目標と日本のODA
二国間援助
DAC諸国の中でも日本は「円借款」という返済を求める形での援助を多く行なっていることが批判を集めている。2004/2005年のDAC諸国の贈与比率は22カ国中日本が最下位の22位で、DAC平均89.0%、22カ国平均94.1%に対し、日本は54.1%と大幅に低い。100.0%を贈与とする国はオーストラリア、オーストリア、アイルランド、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ギリシャ、カナダと8カ国にのぼり、22か国中21位のドイツでも82・6%となっている。この22カ国の平均から日本を外すと平均は96.0%となり、改めて日本の贈与比率の低さが浮き彫りとなる(43頁、表4参照)。また、グラント・エレメント(GE:Grant Element)25%以上であることがODAの条件である中で、借款を多く行なう日本のグラント・エレメントは88.1%と高いレベルにはあるものの、これもDAC諸国の中では最下位の22位となっている(44頁、表5参照)。2006年度実績では、ODA支出純額113.6億ドルのうち、無償資金協力、技術協力といった贈与が77....
ですので脚注の数字に誤りがある可能性がありますが、ご了承ください。