教育社会学_第2設題

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    教育社会学

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    設 題
    学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりをもつのかについて述べて下さい。
    明治時代にも大正時代にも学力低下論はあった。明治以来、教育を受ける国民の範囲が広がるにつれて、学力低下の議論は常に起きていたのである。社会が豊かになろうとすれば、教育を受ける範囲の拡大、そして、学力低下の議論が出ることは避けて通れない道筋なのである。しかし、今回の議論は過去の議論とは明らかに質が異なる。小堀圭一郎の指摘では、新しい世代の学力が前の世代の学力に及ばないという。縮小再生産の過程が始まったのではないかという疑念があるところに、根本的かつ深刻な問題があるのである。今後一層、大学進学は易しくなって行き、少なからぬ大学ではほぼフリーパスに近い状況が到来し、学習習慣をほとんど身につけてない学生が大量に発生することになると考えられている。これまでの大学生の学力低下は、ある意味で大衆化の必然的な帰結であった側面もある。大学生の学力低下は、要するにこれまで大学に入れなかった層が大学生になることによって、引き起こされていたともいえるのである。
    しかし、一部の大学において...

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