2011年度対応。
『特別活動において学校行事が果たす役割を整理し、その特質をよく表していると思われる学校行事の活動例をひとつ示しながら指導する際に注意すべき点を具体的に説明してください。』
1章:新学習指導要領における特別活動の変化
昨今、急速な社会状況の変化に伴い、子ども達の人間関係を構築する力が弱くなってきている。この現状を踏まえて、平成20年に改訂された新学習指導要領では、その目標において、『望ましい人間関係の形成』という文言が、「学級活動」・「児童会活動」・「クラブ活動」・「学校行事」という4つの内容全てに挿入された。また、小学校においては、その目標において、『自己の生き方について考えを深め、自己を生かす能力を養う』という文言が加えられたことにより、特別活動の目標は、小・中・高と一貫性を持つものとなった。
以上のことから、新学習指導要領における特別活動の目標を整理してみると、中心的・中核的な目標に『自主的、実践的な態度を育てる』ことを据え、さらに『自己の生き方についての考えを深め、自己を生かす能力を養う』という自己指導能力の育成が意図されていると捉えることができる。以下では、特別活動の4つの構成...