子どもの不適応行動について述べよ
現代社会がストレス社会とも表現され、大人も子どもも多くの悩みや欲求不満を抱えながら生活をしている。生活スタイルは大きく変化し、のびのびと生きていける社会ということはできないだろう。学歴至上主義に代表されるように子どもに対する重責も大きく、同時に発散する遊びの時間も失われている。このような社会において問題となってきた社会病理の一つが、「不適応行動」である。
不適応行動は反社会的不適応行動と、非社会的不適応行動の二つに分けられる。反社会的不適応行動は攻撃性が外に向かい社会的規範に反するものである。非社会的行動とは攻撃性が自分自身に向かい他社や社会との接触を拒絶するものである。これは主に引きこもりや無気力、不登校、自殺など、周囲の環境や社会生活になじむことができなくなったり積極的に適応する努力が困難になったりすることがある。近年では不適応行動の出現が低年齢化してきており、年齢や地域等の枠を超え全国で問題視されている。以下で不適応行動について詳しく述べていく。
①いじめ
いじめが発生する背景は様々な問題が絡んでおり、子どもも自身の問題、学校の問題...